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2007/02/07
「INC」で私たちが学んだこと。
宗定 水奈子(看護師・INC第1期世話人)
2004年10月に発足したINC(インク:Integrative Nursing Community/統合的看護を考えるコミュニティ)は、2006年1月までに8回(発足会、セッション1〜7)の集会を開催し、私たち第1期世話人は3月をもって“卒業”となりました。
この間、看護師はもとより薬剤師、介護士、理学療法士、医師、アロマセラピスト、ケア・ワーカー、鍼灸師など、医療や看護・介護に関わる多様な職種の視点から、また主婦・母としての立場から、多くの方々に貴重なご意見を伺うことができました。これも、賛同し、応援してくださった皆様のおかげと感謝しております。
降矢英成さん |
INCでは7回のセッションを通して、第一線で活躍中の統合的医療に関わる方々のお話を伺うだけでなく、参加者が積極的な意見を述べることによって、共にこれからの統合医療のあり方を考えよう——というコンセプトのもとに進めてきました。そして統合医療の現状を知り、どのような問題があるのか、そして、これからどのようなことが必要とされ、私たちは何を学んでいく必要があるのかなど、「統合医療の現状を理解し、各々が自分のアプローチについて考えるベースをつくる」という1年目の目的は、ほぼ果たせたのではないかと考えています。
山本竜隆さん |
ゲストの先生たちが揃って口にされた“統合医療実践者への道”第1歩は、「豊富な知識を持つこと」でした。医師中心になりがちな西洋医療と異なり、多様な職種が横一線で関わる統合医療では、知識がなければ仲間に入ることができません。「他職種が一枚岩となること。どのくらい頑強な岩を作れるかがポイント」(赤坂溜池クリニック・降矢英成院長、統合医療ビレッジグループ・・山本竜隆チーフプロデューサー)なのです。岩の一部になれて(仲間として受け入れられて)、初めて「俯瞰的な視点を持つことができ」(山本竜隆先生)、「多種ある統合医療の手段をコーディネートする能力」(帯津三敬塾クリニック鍼灸師・鵜沼宏樹先生)が培われる。そのためには、「現代医療、代替医療の双方について勉強するのは当たり前。その努力のうえで患者さんとその治癒力を信じ、患者さんを見て、観て、覧て、視て、診て、看る統合医療的看護ができるようになる」(統合医療ビレッジ・市野さおり看護部長)必要があるのです。
また、統合医療そのものについても、単なる“現代医学+代替医療の統合”ではなく、 「人間はヒト細胞の集団という点では同じだが、同じ人物というのはいない。その違うところがスピリチュアリティであり、そのスピリチュアリティを大切にした医療」(東京女子医大附属青山自然医療研究所クリニック・川嶋朗所長&村川久恵看護師)、「目に見える(測定できる)粗いエネルギーを捉える西洋医療に対して、微細なエネルギー(現在だけでなく過去や未来も含めた生命エネルギー)を捉えるホリスティック医療」(山本記念病院・山本百合子理事長)であることを学びました。
市野さおりさん |
このような医療と、それに伴う“統合的看護”を実践するためには、観察眼を養わねばなりません。なぜなら、「山が見る方向で姿を変えるように、患者さんも俯瞰的に看なければ全体像をつかむことはできない」(山本竜隆先生、市野看護部長)からです。そのためには、私たち自身が一個人として生命を考え、統合医療的な姿勢で生きることが大切(「自分の母親を大切にできない人に、患者さんを理解することはできない」=市野看護部長、 「人を人としてみる精神を持ち、ひとりの人間として手を指し述べること=川嶋先生&村川看護師)であり、そのような医療哲学が私たちの根底にあることが重要なのだ、ということ。それにはまず自分を大切にし、自分自身の理解者になる(「人をケアするには、まず、自分を知る必要がある」=バッチホリスティック研究会・林サオダ先生)ことを肝に銘じました。
「知識だけではなく、それを実践し、実践しつづけていくパワー」(降矢先生)が、一枚岩をより頑強にして行きます。
世話人は交代となりますが、INCは今後も統合医療にエネルギーを注ぐお手伝いをしていきます。出会った皆様と、統合医療の現場で再開し、共に一枚岩として協力し合えることを楽しみにしております。ありがとうございました。
INC 彌永千恵、吉野佳子、宗定水奈子、梶畠幸恵
INC(2004-2007)
INC session-7 レポート
INC session-6 レポート
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INC session-1 レポート
INC session-0 レポート