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ここ一番に強くなる 有田秀穂 高橋玄朴共著 |
セロトニン神経は脳幹にある「縫線核」の神経細胞のことで、この神経活性を高めれば、ストレスに強く喜怒哀楽に揺れ動かない平常心を培うのにつながる。カバーの惹句をそのまま引用すれば、「頭が冴える、集中力がつく、瞬間対応力がつく、プレッシャーに強くなる、平常心が養われる、雰囲気に飲み込まれない、現状をトータルに見きわめられる」となる。願ったり叶ったりだが、ではいったいどうすれば神経を賦活できるのか?
セレトニン神経は「意識してリズムを刻む運動」が活性化するのが実験でわかっており、古今から行われてきたのが呼吸法。「心が動揺すると呼吸が乱れる、呼吸を整えると心が落ち着く」、誰にも経験のある呼吸と心の関係がセロトニン神経の研究でわかってきた。
前書とは対照的に、装丁も仕様も実用書だが、著者は、セロトニン神経と呼吸の関係に着目し研究してきた生理学者と坐禅やヨーガを究めてきた丹田呼吸の指導者。科学的研究成果と実践体験が結びついて誕生した、信頼できてわかりやすく面白く役に立つ本だ。(有岡眞)
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