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ハワイアン・ヒーリング―ポリネシアの癒しの智慧 サージ・カヒリ・キング著 岬健司訳 |
ハワイに古代から伝わる「カフナ」という言葉は、現代では「宗教の司祭や牧師、サイキック能力者とかヒーラー」という意味合いで使われている。が、本来は「実の、あるいは育ての親から手ほどきを受け、さらに、秘教的な知識を扱う組織で訓練を受けた者」のことだと、カフナの一人であるWKは言う。そんな彼から直接、3年におよぶ手ほどきを受けた著者により、秘められた伝統であったカフナの教えをわかりやすく解説されたのがこの1冊だ。
いわゆる「シャーマニズム」であるカフナの教えは、「思考が環境を生み出している」という言葉に一貫される。病気が起こるのも治癒するのも、人生において幸せになるのも、成功するのもすべて「信念」次第、「あらゆる体験は心の中にその原因がある」と述べている。つまり、自己のヒーリングから世界平和の実現まで、すべての事象は自分の意識を変えることにはじまる、と。
「医者が治療の最中に起こることに着目して、個別の対応をとっていくならば、その治療は戦略的なものだと言える」という、今のホリスティックな考えに共通する教えを、何世紀も前から実践していたことも興味深い。太平洋の島・ハワイに密やかに伝わり続けたシャーマニズムは、世界各地の伝承医療の思想との共通点も多い。本来、健康とはシャーマニスティックなものであり、その考えこそが、現代医学や心理学に不足しているものであると、ハワイの癒しの知恵は教えてくれる。 (工藤 玲子)
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