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[新編集版]無双原理・易 桜沢如一著 |
昨秋から打ち合わせや編集作業が進められてきた「無双原理・易」の新編集版が、サンマーク出版より発売されました。マクロビオティックの創始者である桜沢如一(1893〜1966)の代表的な著作の一つである同書は、70年以上にわたって国内外で読み継がれてきた、いわばマクロビオティックのバイブルともいえるものです。新編集版の出版にあたっては、大阪にある正食協会の岡田定三会長も尽力、冒頭で長文の解説文を寄せています。
最近、書店の料理本のコーナーで「マクロビオティック」という言葉を見かけることがあります。一般には玄米と野菜を中心とした健康食というイメージでしょう。もともとは西洋医学の父といわれるヒポクラテスが「偉大な生命」「長寿」を意味する「マクロビオス」という言葉を使ったのが最初とされます。その後、「自然に則した簡素な食事による、健康で長生きをする法」としてとらえられていたマクロビオティックを、食養をベースとして、中国の古代思想である「易」から陰陽の考えをさらに発展させて確立したのが、桜沢です。
無双原理とは、簡単に言えば、すべてのものあらゆる現象は陰陽から発生しているという考え方です。その地域でとれた旬の作物を食べる(身土不二)、丸ごとを食べる(一物全体)、未精白のものを食べるという、食生活におけるマクロビオティックの基本も、実は陰と陽のバランスのとれた食べものを口にすることによって心身のバランスを保ち、健康で長生きするという、無双原理の実践の一つにほかなりません。また、哲学や世界観といっていい無双原理は、物理学や化学、医学をはじめ、政治経済などの面にも応用できる、普遍的な考え方という面もあります。
その後、桜沢は、こうした大きな可能性を秘めた無双原理を世界に広めようと、昭和4年(1929)、シベリアを経て単身パリへと無銭旅行でたどり着きます。パリでは野菜くずや野草などを食べてマクロビオティックを実践しながら、ソルボンヌ大学やパスツール研究所に学びました。
パリに渡って2年後にフランス語で書いた著作「東洋哲学及び科学の根本原理」は、作家アンドレ・マルローや詩人ポール・ヴァレリーなどの強い協力もあって大きな反響を呼びました。国内ではその5年後、日本語に訳されて日の目を見ます。それが、名著と呼ばれる「無双原理・易」でした。
以来、現在まで日本CI協会発行の「無双原理・易」が流通していますが、今回の新編集版では文章表現がとても簡潔・平易になったのに加え、文字が大きくはっきりして、わかりやすさ、読みやすさという点では格段に改善されています。(片山明彦 正食協会 月刊誌「むすび」編集部)
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