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Self Healing

 

Aromatherapy's Ability ー アロマのちから
第1回 アロマテラピーの本当のちから。

安 珠

 先日、ある小学校の先生から相談を受けました。

 暖かくなり、子供達が裸足でカーペットの上を歩き回るので匂いが気になるし、アトピーの子もいるのでダニのことも気になる。芳香剤や消臭剤の代わりに、アロマテラピーで対処できないか——ということでした。そのことを他の先生たちに話したら、「クサイところに匂いをつけてもダメよ!」と一蹴されたそうなのです。

 これは、アロマテラピーに対する誤解が如実にでているエピソードだと思いました。というのは、アロマテラピーで使用する精油は、抗菌作用を持つものもあるため、悪臭の原因となる雑菌の繁殖を押さえる効果が期待できます。その上、よい香りも楽しめるということで、単に「クサイものを良い香りでごまかす」ものではないからです。

 アロマテラピーは「香り」の効果と精油自体が持っている「機能」の両面が、重層的に働くのが最大の特徴です。

 例えば、眠れない時にはラベンダーをブレンドした植物油でみぞおちや首をマッサージします。香りが心をホッとさせてくれると同時に、皮膚から浸透した精油成分が神経をリラックスさせます。また付随する効果として、ラベンダーにも抗菌作用がありますので、皮膚の表面や自分を取り巻く空気中の雑菌に対しても効果を発揮します。心、身体、環境にホリスティックに働きかけるのです。
精油は健康管理の他に、空気清浄などの環境衛生、自分で好きな香りをブレンドしての香水づくりや手作り化粧品など、様々な形での利用が可能です。

 前述の相談に対しては、「重曹にティートリーなど抗菌力の高い精油を混ぜ、カーペットにふりかけてお掃除をしてみては」と提案してみました。その先生からは、周囲の理解の無さを嘆きつつも、まず、自分で実践し、皆に効果を実感してもらうことからはじめたいというメールをいただきました。

アロマテラピーの本当のちからは体感するのが一番です。

【用語解説】

アロマテラピー:

aroma「芳香」+ therapy「療法」。精油を心身の健康維持、増進などに利用すること。

精油:

植物から香り成分を「水蒸気蒸留法」などの特殊な方法で抽出したもので、日本で市場に出回っている限りでも100種類以上のものがある。

ラベンダー(Lavandula angustifolia):

シソ科、フランス、地中海原産。初夏に紫色の花をつけ植物全体に芳香を持つ。精油には鎮静,鎮痛効果、創傷治癒作用などがある。

ティートリー(Melaleuca alternifolia):

フトモモ科、オーストラリア原産。精油は葉から蒸留し、抗菌作用、消炎作用などがある。風邪の予防、かゆ止めなど実用性の高い精油。

重曹(炭酸水素ナトリウム、ベーキングソーダ):

パンやお菓子づくり、アク抜き、食器洗い、掃除などに使用される。食品用、入浴用などいくつかのグレードがある。弱アルカリ性なので酸性の汚れを中和、消臭作用もある。

安 珠 Anju
エサレンボディワーク認定プラクティショナー、日本アロマテラピー協会認定アロマセラピスト。東京・杉並区にセッションルーム『アロマグルーヴ』を開設する他、都内精神病院、心療内科にてアロマテラピー&ボディワークを担当する。
「アロマグルーヴ」 http://www.cam.hi-ho.ne.jp/anju/
ブログ「グルーヴな感じ」http://blog.goo.ne.jp/anju_aromagroove/

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