Self Healing
Aromatherapy's Ability ー アロマのちから
第4回 「離したくない香り」のパワーに遭遇
安 珠
アロマテラピーのセッションでは、クライアントさんから体調や精神状態などをうかがいながら、今、その方に必要な精油を選んでいくのですが、その時に香りがついた試香紙を鼻につけたまま、ずうっと「良い香りだわ」といって嗅ぎつづける人がよくいます。仕事で毎日精油に接している私としては、香りに自分の好き嫌いが出ないようにしているので、そういった感激からは意外に遠ざかりがちなのですが、しかし、先日、ある場所で久しぶりに「離したくない香り」に出会うことができました。
![]() 「エサレン研究所の樹木」 |
あるセミナーの帰り、ふらっと寄った「ヒバ」のグッズを置いてある店でヒバの精油を買いました。その時はちょっと気になってお店に入り、なんとなく買ってしまっただけだったのですが、家に帰ってあらためて嗅いでみたら離せなくなってしまい、ティッシュに1滴たらして、顔の上においたまま寝てしまったのです。
この時、呼吸が非常に深くなったことに自分でも驚きました。また次の日は、毒素が出てスッキリした気分で目覚めました。後で思えば、そのショップにふらっと入ったのは、無意識のうちに必要なものに惹きつけられたのかも知れないなと思ったのと同時に、「好き」を通り越して「離したくなくなる」ほどの香りのパワーを再認識しました。
アロママッサージをしていると、呼吸が浅い人が多く見うけられます。仕事に集中している時などは、どうしても呼吸が浅くなったり、止めてしまいがちです。それが癖になってしまい、寝るときにも呼吸が浅くなってしまっていることが、みなさんもあるのではないでしょうか。呼吸は無意識にしているものですが、時々チェックしてみてください。そして、ぜひ傍らに自分の好きな精油を1〜2本置いてみて下さい。都会のストレスフルな環境にいても、精油の香りを利用することで自然の中にトリップしたような時間・空間を感じてみてはいかがでしょうか?
【森林浴気分を味わえる精油】
樹木の葉や木部から採取された精油は、森の中にいるように呼吸が深くなる香りが魅力的です。寒い季節には、いろいろと役立ってくれる作用も持ち合わせています。ぜひ自分のための香りを探してみてください。日本で蒸留されている精油があるのもうれしい。
パイン(Pinus sylvestris)
松の針葉を蒸留した精油。殺菌力や神経強壮作用などがあり、風邪の予防や疲労回復などに役立ちます。
サイプレス(Cupressus sempervirens)
糸杉の枝葉を蒸留したもの。学名には「永遠の生命」という意味がある。むくみなど鬱滞を取り除いてくれる作用があります。
青森ヒバ(Thujopsis dolabrata)
ヒバの木部から蒸留したもの。空気の浄化、心身の疲労回復の効果があります。
北海道モミ(Abies sachalinenses)
モミの針葉を蒸留したもの。殺菌作用があり呼吸を深くしてくれる効果があります。フルーティーなみずみずしさも併せ持つ香り。
安 珠 Anju
エサレンボディワーク認定プラクティショナー、日本アロマテラピー協会認定アロマセラピスト。東京・杉並区にセッションルーム『アロマグルーヴ』を開設する他、都内精神病院、心療内科にてアロマテラピー&ボディワークを担当する。
「アロマグルーヴ」 http://www.cam.hi-ho.ne.jp/anju/
ブログ「グルーヴな感じ」http://blog.goo.ne.jp/anju_aromagroove/

