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Self Healing

 

Aromatherapy's Ability ー アロマのちから
第5回 嫌いな香りと仲良くなる方法は…

安 珠

 告白すると、私が1番嫌いな香りは『フェンネル』(Foeniculum vulgare)だ。カレーなどによく使われるスパイスで、セリ科の植物の種子である。この香りだけは未だに好きになれない。大抵の香りは嫌いなものでも克服してきた。体調により必要な時は良い香りに感じるようなので、タイミングが合えば、1度「嫌いだな……」と思っても、大丈夫になる時がある。または、他の精油とブレンドすることにより好きになる場合もある。

フェンネル
フェンネルの花。
黄色く小さな花がレースの様に咲く。

 ゼラニウム(Pelargonium odorantissimum)もあまり好きではないが、クライアントさんの中には、ゼラニウムを好む人が多いので仕事で良く使っているうちに慣れてきた。かなり強い香りであるが、何度も使っていると「今日はさわやかだな」と感じる時もある。そんなに好きではないが、良い面は理解している。

 それから、イランイラン(Canaga odorata)。これも強烈な熱帯の花の香りで、好きになれない香りだった。しかし、ある時、ホロスコープを読んで、そこから香りのブレンドを作る講座の中でアドバイスを受け、イランイラン、オレンジ(スィート)、シナモン(リーフ)のブレンドを作ってみた。この時に、はじめてイランイランの良さを見つけた。イランイラン自体が好きになったわけではないが、理解が深まったといったらよいだろうか。明るいオレンジの香りや、勢いのあるシナモンの香りとのブレンドで、イランイランの開放的な部分が強調され、そこが好きになったのだと思う。

フェンネル
地中海周辺では、茎の部分をセロリのようにサラダにして食べる。私は、セロリは大好きだが、これを食べるとセロリ嫌いの人の気持ちが少しわかる。

 長い間、精油に接してきて感じるのは、人間同士の付き合いと似ているなということ。誰しも、人に対する好き嫌いや相性の良し悪しはあると思うが、1人の人間の中にはいろいろな側面があって、嫌いな人でも「意外といい奴じゃん」と思うことがある。精油もあまり好きじゃないと思っても、その時によって変わるかもしれないし、私が感じ取っていない良い面がどこかにあるのではないかと思い、接するようにしている。何しろ、アロマセラピストにとって精油は共同作業をするパートナーでもあるので、お互いに理解を深めたいところなのだから。

 そんな私にも、フェンネルが好きになったり、理解できる日はまだこない。しかし、精油としての効果は認めている。人間に例えると、仕事は出来るけれど私にとっては嫌な奴なのである。でも、諦めずに機会があったら接するようにしてみたいと思っている。みなさんも、嫌いな香り、何かありますか?

安 珠 Anju
エサレンボディワーク認定プラクティショナー、日本アロマテラピー協会認定アロマセラピスト。東京・杉並区にセッションルーム『アロマグルーヴ』を開設する他、都内精神病院、心療内科にてアロマテラピー&ボディワークを担当する。
「アロマグルーヴ」 http://www.cam.hi-ho.ne.jp/anju/
ブログ「グルーヴな感じ」http://blog.goo.ne.jp/anju_aromagroove/

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