Self Healing
Qigong-everyday ー 気功的日常
新・気功的日常
吉野 佳子
皆さん、初めまして。今回はじめてのこのページに執筆致します吉野佳子と申します。気功と出会いはや15年、気功を通して色々な勉強をさせていただき、智恵をいただきました。日常生活に役立つことや、たくさんの気づき……もはや生きるということ自体が気功だということにもにも気づき、感動しています。
![]() |
自分らしく生きることと自然に生きること
現在の自分は自然ですか? 無理していませんか?
当たり前のことですが、自然でない自分は、どこか力が入っていたり、呼吸も脈も落ちつかず、心がうれしくなかったり、とても疲れたりなど何らかの反応が出ています。自分のことは自分が一番よくわかるはずなのですが、自分を感じてあげていますか? リラックスして意識を自分に向けてあげることは、自分のための大切な時間です。目には見えないことですが、"感じる"という能力は誰もがすべて持っているはずです。私たちは目に見える体を持ちながら感覚がないと体をあつかうこともできません。つまり、知らず知らずに私たちは、感覚、心、意思で自分の「気」をコントロールしているのです。
自然界の気を取り入れる
便利な暮らしや忙しさで、なかなか自然界の気を感じたり触れあったりする機会がなくなってしまい、都会で暮らしている私にとっては、小さな自然が美しく感動的でありがたくてたまりません。いつも目の前のことに振り回されたり、時間との戦いで、疲れやストレスは当たり前。われに帰る時間もなく過ごす日常の中で、ふと空を見上げたときの美しい空や雲、星にぼーっとしたり、樹木の美しさや小さな花にほっとしたり、元気になったり、陽気になったり、深呼吸できたり……こんな経験はありませんか?
悩みごとを誰にも話せなくても、疲れを誰にわかってもらえなくても、心を誰にも開けなくても、何も言わない自然界には開くことができるでしょう? 自然の中で、詰まりそうになっていた呼吸も、心も、身体も、「ふぅー」「ほぉー」と言っていますね。ただただ、自然は文句も言わず、あなたを自然に受け止め、自然に必要な気を補充してくれます。自分が元に戻っていく時間——気のバランスが整えられている時間です。
気とは特別な物ではなく私たちは常に気を出し入れしています。また、知らず知らず自然界の気と交流し、影響しあっているのです。
気功では、心と身体と呼吸を開けば、どんな時でも外の気と交流することができます。自然界の気はいつもどこにいても私たちの近くにあり、無条件に気を発しています。ただただ自然に存在し、見栄も張らず、ありのままを表現しています。自然界の気は「陰」と「陽」のバランスがつねにとれています。私たち人間も自然界の一部です。
気功は、そんな自然界の気を取り入れていくことにより、私たちの気のバランスを整えていくことができるのです。
自然界の気(春〜夏)
さあ、太陽の出ている時間が増え、春になりました。あっという間に夏も近づいてきますね。地上は陽の気です。春の気は"上り""始まり""成長""温かい"などの性質を持っています。誰が教えるでもなく、この春の陽の気を察知して、土の中では種が芽吹いて地上へと伸び、樹木の堅い枝からも葉や花が生まれてきます。冬眠から目覚めた生き物たちも、ずっと地中で温めていた大切な成長の気を地上へと導いてくれます。
成長、始まりの時期です。なんと希望に満ちた美しいエネルギーでしょう。見て、呼吸して、感じてあげて下さい。自然界も喜び、私たちも喜びます。私たちもそんな気によって元気になったり、陽気になったりできてありがたいことです。人も自然界も同じ。だからこそ、入学、就職、事始めなどに大変よい時期なのです。何となく当たり前だと思っている始まりの時期は、ちゃんと気の流れにのっとっていました。
暖かく気持よくなると、寒い間あたためていたことを行動に移したくなる時です。何か始めることが自分の成長や転換になりやすい気の時期なのです。また、春は持病が出やすい時期とも言われています。からだの中で眠っていた症状が出やすい時なのだそうです。とはいえ、症状が出やすいということは邪気(悪い気)も排出しやすい時でもあり、このチャンスを見のがさず毒出ししたいですね。実際、こんな時期の旬の食べ物は解毒効果の高いものが多いといわれます。
梅雨。私たちは、「ああ、雨か面倒だな。傘を持っていかなきゃ濡れる、洗濯物が乾かない」などとつい敬遠しがちですが、じつは雨は"潤い"です。植物たちも大喜びだし、大地も潤って大喜びです。そのことを感じてあげてみて下さい。寒い間、室内に入れていた植物も、外に出して自然の雨に当ててあげると、また元気に成長を促進します。その「気持いい」と言っている姿を見てあげて下さい。
そして夏は「陽」真っ盛り、心も体も暑く、"活動""発散"の気の時期です。暑い気とうまく付き合いながら、元気に乗り切っていけるといいと思います。
気功的自然浴のすすめ
○朝や午前中は外の気がよい時間帯です。
- まずは感じてみましょう。朝起きて空を見上げると、気持のいい空が広がっています。ここでひとつ深呼吸。
- 外に出かけたくなったら、楽しい気持で外出です。気持いい外の光を浴びて、「気持いい」と感じたら、あなたの気は自然界へと開いた状態です。
- 植物はどうですか? あなたと同じに光を浴びて輝いています。樹木、花、草……その輝いている美しさを楽しんでください。
- 心のおもむくまま、自然の中に入っていって感じてみて下さい。自分が気に入った植物や空間が見つかったら、そこでしばらく一緒に光を受け、呼吸します。何も考えず、ただただ喜んで、嬉しさをともにします。
- 自分の気が自然になったら感謝して、今日のパワーにしていきましょう。
![]() |
○室内の植物で気を変える
もちろん、部屋に置いている植物にも気があります。部屋や自分の気も変えてくれますね。こうした変化を、気功では「気場が変わる」と言います。自分の気にいった花を飾ってみますか? 気に入った鉢植え植物を置いてみますか? そうしたら、どんな気分になるか、感じてみてください。それがその植物が自分に出している気かも。植物に声をかけてあげるのもいいでしょう。植物も喜び、お互い元気になります。
気は交流です。自然界の気を自分ばかりがもらうのではなく、ただただ自然に感じ、交流してください。植物にも色々な性格や気があります。その時の自分に合う植物と出会えるといいですね。
○室内で自然界の気と交流
気功のいいところは、自然がない所にいながら、イメージを使って自然の気と交流できるところです。
わざわざ出かけなくても、
- 目を閉じて気持よい風景を思い浮かべてみて下さい。
いままで行ったことがあるところや、テレビや写真で見た風景、行ってみたいところ、理想の風景でも何でもけっこうです。 - イメージできたら、リラックスして、そのイメージの風景の中に自分が入っていき、その場の気を深呼吸してみましょう。
- 「ああ、きもちいい風景だなあ」と、深呼吸している時の自分と同じ気が流れてきます。
仕事場でも、電車の中でも、どこでもできます。自然に気は巡り、元の自分に戻ります。
○欲張りすぎず、夜は休もう
夜は自宅で休む時間です。植物も大地も休んでいます。私たちも目を閉じて睡眠中に内なる気を整えます。寝返りも夢も、全部無意識に自分のために行っています。また無意識のうちに呼吸も整い、深い眠りに入っていきます。
![]() |
お布団の中で今日のことは一度忘れ、頭の中を休め、仰向けになって、心、体、呼吸をリラックス解放します。そうすれば、上半身と下半身の気血流も整い、背中の下から地の気が疲れを吸収し、天からは大宇宙の気を補充してくれると言われています。「天地人」「陰陽」のバランスが整えてられていくのでます。夜の気は"休憩""リセット""チャージ"の気です。寝ている間に昨日までの疲れはすっかりとれて、昨日の夜まで色々考えていた頭もスッキリします。
そして目覚めると、リセットされた朝の気がそこに広がり、新しい1日の始まりです。 さあ朝の気を呼吸して、今日も1日頑張りましょう。すべてに感謝。合掌。
野外気功のすすめ
今回タイミングよく私のー早朝ー気功野外ワークショップがあります。5月7日朝6時、JR高尾駅集合。予約制。雨天検討。料金は1,000円。午前9時頃には終わります。よろしければ一緒に、自然の中での気功法楽しんでみましょう。朝の野外気功は本当に気持よく、やみつきになります。詳しくはhttp://www.geocities.jp/kijang_kikou/event/otoku.html
イラスト:吉野佳子
よしの・よしこ Yoshiko,Yoshino
医療の現場で約20年の臨床経験をもつ元正看護師。1991年気功と出会ったことで心と体の変化に感動し、医療の仕事をしながらも気功を本格的に勉強し始める。98年より気功師として外気療法・個人セッションを開始、2002年ヒ−リングスペースKIJANGをオープンさせ独立。現在は気の研究、学習をしながらも、都内各地で気功教室、個人セッションで活動中。またホリスティック医学に興味をもち、INC(インク:Integrative Nursing Community)の活動に参加している。


