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2003/11/10

「自然治癒学プロジェクト」がスタート

板垣 宏征(プロジェクト・リーダー)

■"自然治癒力とは何か"についてみんなで考えようという市民プロジェクト

 先進諸国の多くで医療制度の曲がり角を迎えて久しい昨今、アメリカではご存知のように、代替・補完医療が大学レベルで研究され、国からも多くの予算が割かれるようになりました。

 NCCAM(米国補完代替医療ナショナルセンター)の規模はもはや、国立がんセンター並みだと言われています。イギリスやドイツ、フランスでは、国民の多くが、日常的に、何らかの「代替・補完療法」を上手に生活に取り入れ、病気の予防・健康維持、そして、いざ病気になった時の医療選択肢のひとつとして活用しています。

 日本においても「代替医療」「ホリスティック医学」と言った言葉が次第に浸透し始め、それを推進する各団体(日本ホリスティック医学協会、JACT、CAMUNet等)の活動も注目を浴びるようになりました。今年7月に東京四谷にオープンした『統合医療ビレッジ』や東京女子医大の『青山自然医療研究所クリニック』の動きにも大きな期待が寄せられています。

 しかしながら、いまひとつこうした活動が一般化しないまま、一部の動きにとどまっているのはどうしてでしょうか? ひとつには日本で永らく続いた「国民皆保険制度」の影響があります。医療は安く受けるもの、専門家に任せるもの、と言った無意識の固定観念が日本の医療選択自由の土壌づくりを遅らせています。ドイツやアメリカのような、ホメオパシーを代表とするおのおのの代替・補完医療の歴史や背景を選択者である患者側がよく知り、主体的に、自己責任の上で選択していくという風土がまだ育っていないのが実情です。

 医療選択の自由の幅を広げていこうとする運動は、国・医療機関・大学からではなく、本来、医療消費者である市民の側からこそ、起こってくることが求められます。わたしたちが提案するこの「自然治癒学プロジェクト」は、〈自然治癒力〉という言葉をキーワードに、日本流の自然治癒力のあり方を論議し、そのスタンダードな定義づくりを通して、そのような場づくりをしていこうという試みです。

 この9月から来年8月まで1年間のプロジェクトとして立ち上がり、現在30名を超える有志が集まり、このプロジェクトを推進しています。

 計画としては、来年2月8日(大阪)、2月11日(東京)の東西2つのシンポジウム【シンポジスト:帯津良一先生(日本ホリスティック医学協会会長)、上野圭一先生(CAMUNet副代表)、川西秀徳先生(聖隷三方原病院副院長)、安保徹先生(新潟大学医学部教授)、伊丹仁朗先生(すばるクリニック院長)】と、それに続く自然治癒力に関する東西各5回の連続講座を骨子として、〈自然治癒力〉とはいったい何か? おのおのの代替・補完医療は自然治癒力発動にどうアプローチし得るのか、この先の医療が「治癒系」という概念にどう取り組むべきなのか、一方、患者側は医療に何を求め、どういう態度で臨むべきなのか——等々を話し合い、その過程を1冊の冊子にまとめていこうというのが、現段階でのプロジェクトの大まかな骨子です。

 有志で投げた一石が大きな市民運動となるか、果敢に挑戦してみたいと思っています。ご協力・ご参加をぜひお願い申し上げます。

※板垣さんは日本ホリスティック医学協会理事、生活習慣病予防指導士1期生。

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トットネス便り3
おばあちゃんの知恵—グランドマザーズ・サークル

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