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2004/10/29
大きく変わりつつある代替療法の世界
小原田 泰久(ジャーナリスト)
『ガンを治す大事典』から13年、帯津先生監修による新たな"がんを治す"事典が発刊
帯津良一先生の監修のもと、『ガンを治す大事典』(二見書房)が世に出たのは、1991年のことでした。ひょんなことからこの本が生まれるきっかけを作ることになった私でしたが、代替療法やホリスティック医学についてはほとんど何の知識もない中、がんに効くという療法を訪ね歩くことになりました。「もし、自分や家族ががんだったら、どんなことを聞いてみたいか」そんなスタンスでの取材でした。
今、読み直してみると、いかにも素人の情報集めといった感があります。しかし、そこには、あのときの自分でしか表現できなかった新鮮さが見え隠れしています。科学的根拠などまったく関知せず、どんな治療法があって、どんな効果を出しているかを見聞きして興奮している様子が読み取れます。実際、あちこちで聞かされた"がんが良くなっている"という話には興奮させられました。それも、民間療法という怪しげな世界で、大変なことが起こっていたのです。
そして、この60を超える療法や施設を紹介した『ガンを治す大事典』は、1年をかけて完成しました。
昨年の暮れから、再び代替療法を取材して回りました。痛感したのは、この13年で代替療法の世界が大きく変容していることでした。『ガンを治す大事典』のころは、民間療法家が独自の方法でがん治療に一生懸命挑んでいました。劇的な効果が出ていても、医師が関心を示すことはありませんでしたから、療法家の発言にはそのもどかしさがあふれていました。西洋医学の批判のオンパレードでしたし、自らの治療法に勝るものはないという自信にも満ち溢れていました。しばらくすると、医師たちが食事療法や健康食品などに関心をもつようになり、実際の臨床現場でも代替療法を使うようになってきました。まじめでまっすぐに取り組む姿勢がとても好印象でしたが、しかし、まじめであればあるほど医師としてははみ出し者にならざるを得ませんでした。まわりからの非難や忠告もあったでしょう。いずれも孤高の名医たちでした。自分たちが学んできた西洋医学を否定し、独自の世界を作り上げていました。彼らの周囲には、固い殻が張り巡らされ、はみ出し者同士がつながりをもつことはほとんどありませんでした。
21世紀の声を聞くようになって、代替療法の世界が柔軟性を始めました。西洋医学を否定せず、うまく利用していこうという姿勢も広がってきました。抗がん剤も一方的に危険なものと決めつけるのではなく、非常に効果的な使い方を工夫しています。さらに、"この治療法だけをやっていればいい"という姿勢ではなく、心、食事、運動、免疫など、総合的なアプローチが行われるようになってきました。とくに、心の治療は充実してきています。単にリラックスしていいイメージをもつということだけではなく、死のこと、両親や家族との関係などについて、深い意識にまでアクセスする方法が確立されてきており、これからのがん治療にはなくてはならないものとなってきています。また、免疫療法のここ数年の急速な発展は、これからのがん治療を進化させていく原動力となっていくでしょう。
代替療法を魔法の治療として見るのではなく、西洋医学も含めた上でのひとつの戦術として位置づけ、患者、家族、医師が一体になって戦略を作っていく時代が、近い将来、実現するだろうことを、確かな手ごたえとして感じ取った取材でした。そして、今回の取材は、また帯津先生の監修で『がんを治す療法事典』(法研)という本となり、10月初旬出版されます。
『決定版 がんを治す療法事典』帯津良一監修/2625円/法研
※ブッククラブで取り扱っています。
本書で取り上げている代替療法:鍼灸/アロマテラピー/音楽・音響療法/外気功/内気功/太極拳/ヨーガ/セラピューティックタッチ/スピリチュアル・ヒーリング/催眠療法/瞑想/イメージ療法/マクロビオティック/ゲルソン療法/幕内式食事療法/甲田式小食療法/漢方薬/西式医学/ホメオパシー/フラワーレメディ/デトックス療法/丸山ワクチン活性化リンパ球療法/活性NK細胞療法/生きがい療法/EAV療法/免疫監視療法/自家ワクチン療法/酵素栄養療法/新免疫療法/TAF療法/笑い療法/現代薬膳/ハスミワクチン/サイコオンコロジー/自律神経免疫療法/冷え取り/MMKヨード/ビワ葉温圧/ハイパーサーミア/マハリシ・アーユルヴェーダ/サイモントン療法/SAT療法
サプリメント:アガリクス/メシマコブ/アラビノキシラン/フコイダン/秋ウコン/タヒボ茶/プロポリス/キチンキトサン/AHCC/サメの軟骨/マイタケ/キャッツクロー/乳酸菌生産物質/スピルリナ/ムコ多糖/SOD様食品/免疫ミルク/万田酵素/活性水素
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