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2004/10/29

オルタナティブな町、英国トットネスからの便り2
アロマセラピストからアーティストへ—パトリシア・デイビスさん

高田 彩子(在イギリス)

「今回のパトリシア・デイビスさんは取材というより、お友達のお友達、そして、夫の昔ながらの顔見知りという関係でお宅にお邪魔した日のことを綴ってみました。」(高田)


パトリシア・デイビスさんと筆者

 IFA(International Federation of Aromatherapists)の創設に関わり、ロンドン・スクール・オブ・アロマセラピーの校長として広く活躍されていたパトリシア・デイビスさんの現在のお仕事は「天使を描くこと」。エンゼルカードを使った、リーディングや、癒しの天使ラファエルへ祈るエンゼルセラピーをおこなったり、"天使の癒し"についての本も執筆中です。

 夏の終わりのある日に、「天使との共働」といえるような静かな生き方を、トットネスのご自宅兼アトリエでかいま見させていただきました。

 古い校舎を改造したフラットであるお住まいは重厚な石造り。一般の住宅にはみられないアーチ型の大型窓からはやわらかい陽が差し込んでいました。天井の高さを利用してつくられた大きな書棚には、世界各国の言語に訳されたご自身の著書の他に、天使や神話、アートに関する書籍が大切に納められています。

 パトリシアさんはその中の1冊、『エンゼル・メディスン』(HAY HOUSE出版刊)という本を手に取り、その本の著者について「きっと彼女も私と同じような経験をしたのだと思うわ……」といいながら、天使との遭遇についてお話しして下さいました。

 パトリシアさんは、アロマセラピストとして第一線で活躍されていた頃、アメリカからイギリスへの帰路の飛行機のなかで、突然周囲の壁が溶けるように消え、天使ラファエルが地球にむかって愛のエネルギーを注いでいる姿を見たというのです。「うちに帰って 私を描きなさい」——彼のその言葉を真摯に受けとめたパトリシアさんは、約5年間のあいだに徐々にアロマセラピーから創作活動中心へと生活を転換させてゆきました。お名前もIshvara D'Angeloと正式に改め、アロマセラピストとしてのご自身に一区切りをつけられたようです。

 89年にロンドンからサフォーク州を経て、ここデヴォン州トットネスへ移り住まれたきっかけは、ロンドンで開かれた仏教関係の会合で出会ったひとびとの影響でした。

 ここトットネスの仏教コミュニティ(現在カレッジ)「シャーパム」は当時、希望者に宿泊を提供したりするなど一般に開放されていました。そこを訪ねたパトリシアさんは、約1週間すごされた時点で、この地に移り住むことを決心していたそうです。

 この地に移ってからも、地元のクリスタルヒーラーや占星術師と協力しあって、精油のもつサトル(微細)エネルギーについて研究をつづけていたわけですが、いまでは画家として生きていらっしゃいます。彼女のことばによると、「20代のころに絵を描いていたので、それに戻っただけのことなの」ということですが、その20代半ばに描いたという自画像が壁にかけられており、その絵の中には意志の強さを感じさせられる美しい女性がおりました。

 彼女の描く天使に使われている黄色は白く光るような光沢があります。普段は寝室に掛けてあるその絵を傍らにおきながら話す姿が、うっすらと白っぽく輝いてみえたのは、窓からのひかりと天使との共働作業かもしれません。

 余談になりますが、カムネット代表の藤波襄二先生が彼女の著書『聖なる香り〜サトル・アロマセラピー』(ノーベル書房、1997)に寄せられた推薦文を英訳して伝えたところ、大変喜ばれておりました。

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