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2005/02/15

INC session-1 レポート
必要なのは代替医療の幅広い知識

宗定 水奈子(看護師・INCメンバー)

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ゲストの帯津三敬塾クリニック
・鵜沼宏明さん

 昨年10月に発足したINC(インク:Integrative Nursing Community/統合的看護を考える集まり)の第1回目の集まりを、12月11日東京・高田馬場のCAMUNetで開きました。前回同様、看護師をはじめアロマセラピスト、ケア・ワーカー、鍼灸師など多彩な顔ぶれが揃い、有意義な時間を共有することができました。多職種の方々にご参加いただくことは、多角的に統合的看護を考えようとするINCの理念からも、大変有意義なことです。今後とも積極的なご参加を期待しております。

 まずは参加者が隣同士2人1組となって、自己紹介ではなく"相手紹介"を行うパートナー紹介から幕開けです。だから自分のパートナーへの"取材"は真剣そのもの。しかしそれが、1人参加の方も他の参加者と打ち解けるきっかけになり、あちこちから笑い声も上がりました。

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講師を囲んで

 緊張感が解け、なごやかな雰囲気となったところでゲストの登場です。今回はホリスティック医療の草分け、帯津三敬病院で中国室室長として10年以上、難病患者の気功・鍼灸治療にあたられ、現在は帯津三敬クリニックにて治療に従事していらっしゃる鵜沼宏樹先生です。今回はホリスティックナーシングの実際について、帯津三敬病院での看護をコ・メディカルの視点からお話しくださいました。

 まず、代替医療施設で働く看護師に必要とされているのは、〈代替医療についての豊富な知識〉です。これがなければ、患者さんの相談にも乗れず、患者さんは「突き放された」「冷たい」という印象を持ってしまいます。全国から期待して帯津病院に集まってくる患者さんの知識は大変高く、対等に向かい合えなければ患者さんを理解することは不可能で、そのためには日頃の勉強と実体験によって代替医療についてよく知ることが重要です。

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自分ではなく相手を紹介

 次に、〈何よりも患者さんを理解し、その成長を願う〉こと、そして〈限られた時間を有効に治療に生かせるようにコーディネートする能力〉が大切です。患者さんのなかには、「現代医療から見捨てられた」という感から、代替医療に多大なる期待を抱いて来院する方も多く、理想が高ければ高いほど現実とのギャップに苦しむことが多くなります。その結果、悩むことで大切な時間を浪費させてしまうのです。そこで初診の患者さんは、まず経験をつんだ看護師のカウンセリングを受けます。患者さんがどのような知識を持ち、どんな治療を求めているのか、それをはじめに具体化しておくことによって、患者さん自身が治療の青写真をもったうえで医師と対等にコミュニケートできるのです。

 患者さんが治療に対しポジティブな姿勢でいられるように、話を傾聴・共感し、導く姿勢は、病棟でも同じく重要視されています。また、治療に対してだけでなく、「死ぬこと」に対してもポジティブな姿勢を持てるように関わります。そのためには、看護師ひとりひとりが死について真剣に考え、自分自身の死生観を持つことが必要でしょう。ただし、日常業務が多忙なのは一般病院と同じで、患者さんはセラピストの施術中に思いのたけを話すことも多いようです。それらの情報は、ケースカンファレンスを開いて共有しています。

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彌永世話人

 ——こうしたお話から、病院に代替療法を各種取り入れるということは、患者さんにかかわるスタッフの職種が多くなるということ。そうした中での看護師には多職種の間をつなぐコーディネーターとしての能力が一般病院よりも強く求められているのだ、と感じました。また、「患者さんの成長を願う姿勢が、すべての看護技術のベースにある」という先生のお話を聞いていて、はたして自分の仕事ぶりにも当てはまるのだろうか? と大いに反省させられました。あなたは輸液のボトルを交換するときに、いつもその患者さんの早期回復を祈っていますか?

 最後は、看護師であり気功師でもある吉野佳子さんによる、「YO-YOの気功講座」で締めです。力の入った首や肩をほぐし、ちょっと熱くなりすぎた(?)心をクールダウンさせます。この講座は今後も続行予定ですので、乞うご期待。終了後には連絡先を交換している人も見られ、大変嬉しく思いました。2005年はINCも本格的に始動します。今後も公私ともに高めあえる仲間づくりの場となり、ホリスティック的看護観を持つ人々の輪が広がることを期待しています。

※ INC session-2(ゲスト:市野さおり統合医療ビレッジ看護部長)の予定については、「Information」コーナーをご覧ください。

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