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2005/10/07
NPO「統合医療塾」の開塾にあたって
川嶋 朗(東京女子医大附属青山自然医療研究所クリニック)
山本 竜隆(統合医療ビレッジ・チーフプロデューサー)
20世紀、現代西洋医学は、とりわけ感染症や急性期疾患に対して、わが国の医療において大きな貢献を果たしてきました。しかし、20世紀が終わりを迎える頃になると、医療サービスを受ける医療生活者の側からは、より自然で非侵襲的な医療を求める声が高まり、また医療従事者の間でも現代西洋医学の限界というものが少なからず議論され、漢方や鍼灸などの東洋医学に代表される伝統医療や代替・補完医療が持つ医療上のメリットを評価し、採り入れようとする動きが高まってきました。
![]() 川島朗さん (東京女子医大附属 青山自然医療研究所クリニック) |
国内では近年、代替医療分野の専門学術団体が相次いで設立され、国際的にも伝統医療や代替・相補医療への関心はさらに前進し、現代西洋医学とほかの医療を統合した「統合医療」という新しい概念が生まれ、国際交流も活発に行われてきました。
こうしたなか2000年夏頃から有志によって、統合医療を実践するための情報交流の場が定期的に開かれるようになりました。「統合医療塾」はこれまでの情報交流ネットワークを基盤に、統合医療を実践する医療従事者の育成に加え、統合医療の発展に必要な調査・研究、普及活動を行い、医療の発展や医療生活者の健康の維持・増進に寄与したいと考えています。昨年にはNPO法人の認可も受けて、塾生公募の時期を検討していました。
「統合医療塾」の具体的な開設は、塾が医療従事者(特に医師)の学習・意見交換の場であり、統合医療が実学であることから、実践できる医療機関開設の後に本格化させるプランでありました。
![]() 山本竜隆さん (統合医療ビレッジ) |
その背景には、施設や設備のみが先行しがちな統合医療分野において、特に重要な人材や理念を確保しなければ、真の統合医療は実践できない、また利用者のためにならないという危機感がありました。
特にここ数年は、本邦でも統合医療という言葉が頻用されるようになってきており、統合医療が単に西洋医学と相補・代替医療を併せたものではなく、根底にあるものの見方(哲学)や、患者と医療従事者との関係性構築などがより重要な要素であることを広く伝え、臨床に活かす必要があると「統合医療塾」では考えています。
たとえ結果的に治療が西洋医学的手段のみであっても、そのプロセスによって単なる西洋医学であるか、統合医療であるかが分かれるところです。一方で、様々な医療体系を組み合わせた“単なる寄せ集め”では統合医療にはならない、これらのことを十分に理解し、指導できることを塾生には求めていくことが「統合医療塾」の教育プログラムにおける基本的なスタンスです。
統合医療塾が公募する人材は、医師であるとともに社会人として“バランス感覚と誠実さ”を有する人間であり、西洋医学を基盤に、統合医療の哲学・理念を共有化できる人材です。臨床経験は5年以上とし、科目は問いません。また統合医療の理念に沿った医療活動を、卒塾後も進めていく強い意志のある人材を求めていきます。
教育目標としては、
- 統合医療の理念を理解し説明できる。
- 相補・代替医療(CAM)と統合医療の違いを明確にできる。
- 健康生活者・患者との関係性構築に関して理解・重視し、実践することができる。
- 本邦における統合医療の実践に必要な法制度、システムを理解できる。
- 様々な代替医療の長所や短所を理解し、統合医療の実践に活かすことができる。
- 様々な医療分野との交流を持ち、今後の統合医療診療に活かすことができる。
- 統合医療塾で広がった知識や技術、人脈を活かして、社会に貢献する。
- 医師自身がセルフケアの意識を持ち、対応する相手のモデルになる。
- 与えられた環境の中で、リーダーシップをとり、それぞれの地域に根ざした統合医療を実践できる。
——以上を掲げ、約200時間の講義と、80項目の学習課題、研究、実践活動などを教育プログラムに含めています。この統合医療塾プログラム詳細に関しては、2005年11月3日に開催する「統合医療塾」開設記念シンポジウムにて報告いたします。 (シンポジウムの詳細はこちら)
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環境問題、持続可能社会などについてユニークなかたちで学べる シューマッハー カレッジ
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2005/10/07
川嶋朗・山本竜隆医師らによるNPO「統合医療塾」がいよいよ開塾
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患者さんを見て、観て、覧て、視て、診て、看ること。
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高いエネルギーを持つ「学びの場」だった。
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チャリティとボランティアに支えられている英国のホスピスを訪ねて
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2004/12/08
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看護のちから"を再認識するために
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おばあちゃんの知恵—グランドマザーズ・サークル
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2003/11/10
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