Hot Topics
2009.3.4 更新
『地球交響曲 第七番』にアンドルー・ワイル博士
「全ての生命の自然治癒力」がテーマ
11月15日に開催した『スロー・イズ・ビューティフル』の著者・辻信一さんとCAMUNet副代表の上野圭一さんによるCAMUNet@lk(カムネットーク)「スローライフ、スローメディスン」に、真っ先に参加を申し込んでこられたのが、映画『地球交響曲(ガイアシンフォニー)』シリーズで知られる龍村仁監督でした。
龍村さんと上野さんは古くからの友人であり、CAMUNetも『地球…』を応援する者として、お二人の対談企画を相談されると支援したりしてきました。BeGood Cafeとのコラボ企画「代替医療入門」の1回目(2005年)では、楽屋を訪ねてこられた龍村に飛び入りでお話をいただいたこともありました。
そして当日。上野さんから、「CAMUNet@lkの前に、少し龍村さんに時間をつくってもらえないか」という要請がありました。何だろうと思っていたら……以下は、龍村さんのお話です。
次回の『地球交響曲 第七番』に、アンドルー・ワイルさん(次頁参照)に出ていただくことが昨日、確実にオーケイとなりました。ぼく自身もワイルさんとは20年ぐらい前から知り合いなのですが、上野圭一さんにも協力いただいたので、今日は彼へのその報告も兼ねてやってきました。そうしたら、このことについて皆さんにちょっと話してほしいと言われまして(笑)。
『地球交響曲』というのは、シナリオなどがかっちり決まってから撮影に入るのではなくて、いつもきわめて直観的なものからスタートをし、そこから動いていく旅のプロセスの中でいかにできていくか――というやり方をしていまして、最初にあるのはコンセプトだけなんですが、今回のそれは「全ての生命が潔く、健やかに生き続けるために」というものです。この思いを持ってスタートしようとしています。
このテーマのバックにあるのは「自然治癒力」です。人間はもちろん、母なる星ガイアからミクロのバクテリアまで、すべての生きとし生けるものには、ふだん何気ないときでもその複雑きわまりない生命システム全体を統一調和している“目には見えない力”があって、それを自然治癒力というふうに呼んでいるんだと思いますが、時にその生命が大きな危機に遭遇したときに、それまでの自分の生命システムを一気に変えて、その危機的状況下でも生き延びることのできる新しい生命システムに組み替えていく、そういう力もあります(*)。そのへんのコンセプトをワイルさんに語ってもらいながらつくっていくつもりです。スケジュールとしては、この年の暮れぐらいからちょこちょこ撮影を始めて、来年の7月、皆既日食が日本列島を横切る時をクランクアップの日にしようかなと、そういうとんでもない決め方をしています。
とくに今日のお集まりは、たぶんアンドルー・ワイルさんのことや自然治癒力のことなど興味ある方々だろうということで、ご紹介しました。
*ごく稀な例とはいえ、末期癌や不治の病から奇跡的に生還され、健やかに生き続け、穏やかに生を全うされた方々の話をお聞きになったことがあるでしょう。彼らは異口同音に言います。「命の危機に遭遇した時、その苦しみを忌むべきこととは捉えず、かけがえのない試練と受け止め、感謝の思いすら持って、からだの内なる声にしたがって、今、自分にできることを精一杯やっていると、フト気が付くと死の淵から生還していた」というのです。すなわち、危機的状況下で自然治癒力が、健やかな方向に発現するか否かのひとつの鍵は私たちの心のあり方にあったのです。(『地球交響曲第七番』企画意図より)
「全ての生命が潔く、健やかに生き続けられるために」
――「地球交響曲第七番」企画意図より
「第七番」のキーワードは――
変えられないことを受容する落ち着き
変えられることを変える勇気
その二つの違いを見分ける賢さ
「地球交響曲第七番」を共に奏でる楽章
■アンドルー・ワイル アリゾナ大学医学部教授 医学博士
世界各地の伝統医療と西洋近代医学を統合する「統合医療」の世界的第一人者。17歳の時、交換留学生として初来日、初めて日本文化の自然観や生命観に触れた。毎日、抹茶を楽しむ大の親日家。
ハーバード大医学部時代、西洋近代医学の限界を痛感し、伝統医療の叡智を求めて、アマゾン奥地をはじめ世界の僻地を旅し、薬草やシャーマニズムのフィールドワークを行った。1996年には、著書『癒す心、治る力』(上野圭一訳、角川文庫)が全米のベストセラー第1位となり、『タイム』誌の「今、最も影響力を持つ25人のアメリカ人」にも選ばれた。彼の持つ経験と叡智は、医療の分野に止まらず、広くGAIAの「心」を知る上で、深い示唆を与えてくれる。
撮影予定地:アメリカ=アリゾナ砂漠での生活(自宅)、アリゾナ大での治療と教育/カナダ=B.C.州コルテス島での活動、大自然/ 日本=沖縄西表島でのフィールドワーク
■高野孝子 環境教育活動家、NPO法人エコプラス主宰
アマゾン1500キロカヌー下り、ベーリング海峡スキー横断など、数多くの冒険体験を持つ。
1995年、男3人、女2人の国際混成チームで、人力と犬ぞりに依る北極海横断の旅を日本女性として初めて成し遂げた。この旅の途上、何度も命の危機に遭遇しながら、1日に5分だけ地平線に現れる人工衛星を使って、世界中の子供達にパソコン通信で旅の様子を発信し続けた。この体験が、彼女に環境教育家として進むべき道を示した。女性の優しさと強さを兼ね備えた人である。アラスカ・カナダの北極圏や南太平洋の小さな島に住む先住民の古老達と共に生活し、彼らの自然と共に生きる叡智を、現代の子供達の教育に生かす道を探り続けている。
撮影予定地:カナダ(アラスカ)、北極圏=イヌイットの村、長老シャーマンとの対話、伝統文化の継承/日本=新潟での米づくりや 雪中生活など、日本の子供達への教育活動
■霊性の原風景
簡素で、気品があり、それ故に美しい日本神道の様々な神事の形象(かたち)。その美しい形象の背後には、私達の祖先が、はるか縄文時代から受け継ぎ、数千年に渡って洗練させて来た、わが国独自の自然観があります。自然の全ての現象には、宇宙の大いなる意思の現れである八百万神(やおよろずのかみ)が宿り、私達人間もまた、その宇宙の大いなる意志に依って“生かされている”という自然観です。この自然観は、母なる星地球(ガイア)はひとつの大きな生命体であり、私達人間はその大きな生命の一部分として“生かされている”という「ガイア理論」に通じるものです。
「第七番」では、この自然観の甦りを願って、神道の神事の様々な形象に目を向けてみます。神道の源流には、今から5000年以上も前、我が日本列島に住み始めた祖先達の、大自然の見えない力に対する畏れと感謝の思いがあります。その祖先達の原初の想いが、今も目に見える形で現れる神事が全国各地にあります。この日本神道の美と、その背後にある自然観に触れることに依って、私達の魂の内奥に眠っている“生かされている”という体感が甦ることを願っています。“生かされている”という体感こそが、「霊性」の源だと思うからです。
撮影予定地:全国各地の神社と神事
完成目標 2010年2月/公開目標 同年4月/映画制作費 1億5千万円
「地球交響曲第七番」は寄付や協賛によって映画作りを支える“共に奏でる仲間”を募っています。
問合せ先:龍村仁事務所
〒160-0022東京都新宿区新宿2-2-1-1307
E-mail:info@gaiasymphony.com
公式サイト:http://gaiasymphony.com
Back Number
2009/03/04
2008/09/27
CAMUNet@lk vol.8
スローライフ、スローメディスン
2008/09/27
2008/09/15
2008/05/14
こころとからだを調律する…CAMUNetスペシャルライブ 『クリスタルボウルの響きを浴びる~〈倍音浴〉in 芝・増上寺3』
2007/02/07
「音を観て、光を聴く」旅へ
龍村仁監督作品『地球交響曲第六番』を観て
2007/02/07
トットネス便り10
医、食、農そして栄養—その複雑な相互関係を説くW・クックさんとその著作
2007/01/30
CAMUNet with BeGood Cafe
「代替医療入門3 私を癒すイメージの力」開催
2006/07/09
2006/07/09
トットネス便り9
トットネスの男、トットネスの女—あたらしい家族のかたち
2006/05/14
BeGood Cafe Report-1
上野さん、伴さんの話に多くを学んだ。
2006/05/14
「CAMUNet with BeGood Cafe」に参加して
トークゲスト(伴梨香さん、上野圭一さん)からのメッセージ
2006/05/14
トットネス便り8
教育のオルタナティブ スモールスクール/家庭教育
2006/03/04
2006/03/04
2006/01/18