CAMUNet@lk & Studies
vol.6 辻 信一
スローイズビューティフル
昨年、わたしたちは島村菜津さんの『スローフードな人生!』(新潮社)で〈スロー〉なるキーワードを手に入れました。そのキーワードを、さらに個々人の生き方から地球環境にまで世界を広げてくれたのが、辻信一さんの『スロー・イズ・ビューティフル〜遅さとしての文化』(平凡社)という著書です。成長・景気・GDP・マネー(金儲け)・効率・便利・スピード・競争・開発・科学技術・大量生産・大量消費・大量廃棄・グローバリズム・・・・・・いずれも20世紀という時代を表すコトバと言っていいでしょう。そして、私たちはこれらを是とし、その先に"豊かで幸せな世界"があると信じて疑わず、呪文のごとく唱えながら猛烈なスピードで突っ走ってきました。しかし、その世紀が過ぎ、新しい世紀を迎えたときに、ふと見回してみたら、世界のあまりの荒廃ぶりに立ちすくんでいる——それが、いまのわたしたちではないでしょうか。では、20世紀的なそれらのコトバに対抗しうるものは? それこそ〈スロー〉というコトバではないか。わたしたちを取り巻くさまざまなことを、〈スロー〉という"合い言葉"で見直せば、新しい可能性が生まれてくるのではないか、というのが今回のカムネットークのテーマです。たとえば、自然の力を利用する「風力発電」はスローエネルギーということができるし、世界を瞬時に飛び交う化け物となったマネーに対して、地域をゆっくり循環する「地域通貨」はスローマネーと呼ぶこともできるでしょう。自然環境と調和をはかりながら食物づくりをする「有機農業」はスローアグリカルチャーだし、なにより「代替医療」だって、からだ本来がもつ生命力や自然治癒力に働きかけ癒していくスローメディスンといえるのではないでしょうか。
● 辻 信一:明治学院大学国際学部助教授。専攻は文化人類学。環境=文化運動「ナマケモノ倶楽部」世話人。
■CAMUNet・alk 第6回 「スロー・イズ・ビューティフル」
| 日 時 | 2002年4月13日(土)14:30〜17:00(開場14:00) |
| 会 場 | 高田馬場 UKビル 4F 東京都新宿区高田馬場1-32-14 TEL 03-3232-8971(カムネット) *JR山手線「高田馬場駅」(または地下鉄東西線「高田馬場」)早稲田口を出て、BIGBOX脇を右(新宿方向)に上り徒歩5分、右側にあります。 ※地図はこちら |
| 会 費 | 会員 2000円 一般 2500円 (日本ホリスティック医学協会・メディカルハーブ広報センター、健康ヘルパーネットワーク、あかはなの会各会員も会員扱いとします) |
| 定 員 | 60名(定員になりしだい締め切らせていただきます) |
| 申込先 | 終了いたしました |
| 主 催 | CAMUNet[代替医療利用者ネットワーク] |
CAMUNet@lk
過去の履歴
- vol.7 柳原和子
私のがん養生ごはん—"がんを抱えながら、生きるということ"part2— - vol.6 辻信一
スロー・イズ・ビューティフル - 特別ワークショップ&シンポジウム
代替医療としての気孔 - vol.5 鎌田東二
〈霊性〉ということばをめぐって - vol.4 降矢英成/上野圭一
アンドルー・ワイルをどう読むか - vol.3 島村菜津
イタリア発「スローフード」という提案
—『スローフードな人生!』の著者・島村菜津さんを囲んで— - vol.2 柳原 和子
がんを抱えながら、生きるということ。 - vol.1 帯津良一/上野圭一
いま代替医療にとって何が問題なのか。
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